突然ですが、下北沢という街を知っていますか?
古着、ライブハウス、劇場、カフェ。 数多くのミュージシャン、俳優、演劇家が古くからこの街を徘徊し、現在でも様々なアーティストを産み出し続けている場所であり、東京の中でも数少ない、人に愛される貴重な街なのです。 ここは古くからの商店街が立ち並び、車が通るには狭すぎるため、下北沢駅周辺ではみんなが徒歩で(私は自転車で行く事が多いのですが、自転車もあまり走っていません)、街の匂いや人の温かさを楽しみます。 ここに来る人の多くは、この街が持つ独特の温もりを求めているのです。 それなのに、下北沢が下北沢でなくなる日が来るかも知れないのです。 これは下北沢に限らず全国を見渡しても言える事ですが、今の日本の行政は人の意見を聞かずに、自分たちの利益で物事を勝手に決めてしまい、反対意見を聞く機会すら設けない状態で、ひたすら「住民(多くの国民)の意見です」などと言い張ったりします。 目先の事ばかり考えていて、そのような事をしたらどうなるか、考えないようにしているのです。 下北沢に大きな道路を作ったら、この街の価値は無くなって、人が消え、車だけが多くなり、冷たいアスファルトの街になってしまいます。 古くても狭くてもこの街は今のままが美しいのです。 人間には温もりが必要で、その温もりをなくせば生きていけないのです。 もう少し、この街がどうして人が集まるか、考えてほしいです。 もちろん、行政がきちんと説明をし、住民との話し合いの場を作り、それでこのように道路を造った方がいいと言う意見が多いなら、それはそれで仕方が無いな、と思えるのです。 が、反対意見を持つ人たちの署名や意見書を受け取りもせず、施行の日まで逃げようとした世田谷区にはっきり言って失望しました。 悲しいです。 世田谷区に住んでいる方には申し訳ありませんが.....。 こどもたちの住む場所、生きていく場所を作るためにも、きちんと意見を聞き、公平な立場になって考えてくれる行政を行ってほしいと思います。 (現在Save The Shimokitazawaでは署名活動や意見書の提出、かわら版配布などの活動を行っているそうです)
by almanacforkids
| 2006-06-19 01:55
| 社会のこと
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