カテゴリ:art( 1 )
市川孝典 FLOWERS @ NADiff
f0100018_9414771.jpg


f0100018_9414860.jpg

市川孝典さんの作品をはじめて目にしたのはmy-anにて、2010年FOILギャラリーでの個展のDMでした。当時マイマイの話やブログで孝典さんのお名前や噂は伺っていたものの、ふだん私はそこまでアートに身を傾けている訳ではないので特に興味を持っていた訳ではありませんでした。が、その森の中の木々の写真(のように見えた)が、線香で描かれたものだと知り、どうしても直接この目で見てみたいという衝動に駆られたのです。

そうしているうちに今回の個展のことを知り、my-anにて孝典さんと面識がある緑ちゃんとともに観に行ってきました。

NADiffの入り口に入るとすぐにB印吉田とのコラボ作品である鞄があり、2人で見入っていると、まさかのご本人が奥からいらっしゃり、作品のアテンドをしてくださいました。

数種類の紙と線香を使い分け、それによって生じる紙の焼け方、焼け跡によって絵を描いていくのだそうですが、本当に絵というより写真のようなんです。というのも、ご本人の記憶の中にある映像・画像を紙に映しだしているそうなので、写真のようにみえるのも納得です。

また、いくつか同じ様な構図の作品があり、ほぼ写真のように細部まできちんと描かれているものから、枠や影となる部分など一部しか描かれていないものもあったので、何枚か重ねて描いるのかと思いきや、同じ構図のものを紙を変えたり線香を変えたりして何枚も(別の紙に)描くんだそうです。そうしてその時々で思い出せる部分だけ絵にしていくので、一部分しか描かれていないものもあるんだとか。

絵を描く理由として、忘れてしまいそうな記憶の片隅にあるものを紙に残し、描くことで安心するとおっしゃっていましたが、いろいろなお話を聞くと、もっと根底には自分自身のことを忘れられたくないという繊細な感情もあるように思えました。ご本人のキャラクターも含め…。

でも見かけによらず(笑)、とってもきちんとした方で、一緒に連れて行った娘のことも「かわいい」と言ってくださり、娘も興味津々にじーっと孝典さんのことを見ていて、帰る頃には笑ったり、手を握ったりしていました。きっと赤ん坊をも魅了する何かをもっているんでしょうね。


今回のNADiffでの展示は5月29日までだそうですので、ぜひ間近で観てみてください。ご本人のご意向で作品集などを出すつもりは今のところないそうです。

NADiffでの個展
Ichikawa Kosuke HP
[PR]
by almanacforkids | 2011-05-16 09:40 | art